【詩】人生は、ただ在って、やがてすぎ去るもの
- 2025.06.29
- コラム

人生は天気とまるで同じだ
人間の力で天気を変える事はできない
晴れの日は外へ出て遊び、働き、
雨の日は家で本を読む
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天気に身を任せて生きると楽だ。
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だって、自分で決める事がないのだから。
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そして
天気はきっと、
もうすでに最後まで決まっている。
晴れ、雨、曇り、台風、カンカン照り、みぞれ、雪、霧、強い風の日も、虹の出る日もある。
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人間には、明日がどんな天気なのかを
はっきり知ることは、できない。
だから、知ることを諦めた方が楽だ。
明日になれば分かることなのだから。
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一人一人の世界がまるっとした宇宙なら、
天気は来て、また変わり、過ぎ去っていくだけである。
人間は天気を見ては一喜一憂し、
右往左往し、
嘆き悲しみ、またある時は喜び、至福に浸る。
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それらの感情もまた天気と同じ。
来て、また変わり、過ぎ去っていく。
来てもやがて去ることを知っているならば、
憂うことはない。
その渦に入ってしまうこともないだろう。
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縁側に座ってお茶でも飲んでいればいい。
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人生で起こる出来事もきっと天気と同じだろう。
決まっていないようで、決まっている。
もうすでにきっと。
全てはたたみ込まれていて、そのページが開かれると展開する。
そんな仕組みなのではないか?
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だから私たちは
ただ淡々と
“今日”という展開されたカレンダーを過ごす。
それでいい。
来て、また変わり、過ぎ去って行く。
人生は、名残惜しい夏のようなものなのかもしれない。
そんな風に終われたら最高だ。
私は
過ぎ去って行く長い夏をこうして眺めている。
行き過ぎる全てのものを
愛している。
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