60秒から90秒、静観せよ
- 2024.06.21
- コラム
こんにちは。さきちです。
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感情が揺さぶられる時、
あるいはもう荒ぶって荒ぶって仕方ない時、
次から次へと悪い事が浮かんで不安でたまらない時。
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あるよね。
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それがどんな出来事にせよ、
外側(現実世界、社会、日常生活)で起きた事には間違いない。
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みなさんは、そんな風に
感情や思考に囚われてしまったとき
どんな対処をしていますか?
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そんなことを、考えていると。
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こんなイメージが見えてきました。
良かったら、一緒に想像してみてください。
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大きな湖があります。
今は凪。
風はなく、水面は平和に整っていて鏡のよう。
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そこへ、誰かがやってきて、小石を投げました。
ポチョン!
水面はまあるい波紋を作って、
やがてその波は広がり、
しばらくすると、また静かな水面が戻ってきました。
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またある時、同じように誰かが小石を落とします。
同じように波紋ができる。
しかし、今回は水面下の魚が小石に反応します。
小石を捕まえようと水面下で暴れます。
波は大きくなり、いつまでも波紋は消えません。
消えそうになっても、また魚が暴れるからです。
いつまでも小石を探して動き回ります。
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そう。
小石が”ある出来事“を
水面はあなたの内側と外側の境界線を象徴しています。
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小石に反応した魚は、あなたの内面であり感情。
感情が暴れると、水面はいつまでも平和を取り戻せない。
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一方で小石が落ちただけならば、水面は数分で元に戻るでしょう。
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私たちの感情が暴れ回る時、
感情自体が収まるのに、実はものの1分で良いということが科学的にわかっています。
しかし、その最初の感情に付随した思考や、
別の感情が次々に沸いてきて、
それらの否定的なエネルギー、つまりストレス物質の方が実際はわたしたちを傷つけているんです。
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おそらく、このストレスが持つ破壊力をみんなこれまでの人生で何度も経験した事があると思う。
その出来事に触れた時、沸いた感情。
それを理性でなんとか押さえつけようとしたり、
その出来事が起きた原因を探って
自分を否定したり、他人を批判するその感情が
実はより大きな”波”を作り出して、自らを壊しつづけてしまっている。
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でも、そのことに気付いていない。
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じゃあ、私たちがこのときできることは?
それが静観(放っておく)なんです。
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心を乱す出来事から一旦離れ(距離的にも、気持ち的にも)、1〜2分、とにかく待ちます。(深呼吸できたらなおよし)
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自己否定も相手批判もしない。
そこにある感情はさておき、意識を向ける先は自分の身体の感覚です。
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今、身体はどんな状況だろう?
緊張で脂汗が出てるかも。
怒りで歯を食いしばっているかもしれない。
手を握りしめている?肩が上がっている?
胸がモヤモヤ、ムカムカしているかもしれない。
悲しくて頭が重いかもしれない。
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それでいい。
自分に寄り添い、ただそれを静観する。
大丈夫。いるよ。
その違和感があるところを包み込むようにしながら、ただそばにいる。
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感情は自然に落ち着きを取り戻します。
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私たちは出来事に反応するように出来ています。
それは反射のように起きること。
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だけれども、過度な反応が私たちを傷つけることを知っておかなければいけません。
過ぎたことを振り返ったり、問題視して解決しようと躍起になることをしないで。
頭で考えても答えは出ない。
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私たちは静観していい。
もっというなら傍観していい。
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そして身体の痛みや感覚に寄り添っておくだけでいい。
あとは自然に気持ちが変わる。勝手に変わる。
そのことを信じていればいいんです。
私たちはもっと自分の本来のパワーを信頼していいんです。
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今!対処しないと!!!(よくある)
ってなるけど、
そういうときって、だいたい良くない結果になるよね。笑
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自分と他人の対立構造がバチーンと明確になっているとき、そういうことは起きる。
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無敵な人とは、文字通り敵を作らない人のこと。
“敵”は自分が作り出すもの。
自分からすべてを分かつもの。
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より一体感のある方へ。
安心感のある方へ。
私たちは、選ぶ事ができる。
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では、またね。
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