親友の悩み
- 2025.02.28
- コラム

こんにちは。さきちです。
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私には大学時代から仲の良かった女の子の友達がいます。
今思うと、なかなか彼氏が出来なかったのも、
彼女の存在が大きすぎて(仲が良すぎて)
彼氏を入れる隙間がなかったように思うほど笑、
ずっと2人で過ごしていました。
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デニーズで徹夜でテスト勉強をした後、その足で裁判傍聴をしたり、
授業をサボってボーリングしたり、
カラオケ耐久8時間やったり、
イタリアに1週間旅行に2人で行ったり、
とにかく何をしても楽しくて、笑いに溢れた時間でした。
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そんな4年を過ぎ、
2人は別々の道を歩み始め、また
物理的な距離も簡単には会えないほど遠く住むようになりました。
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就職して
結婚して子どもができて
家庭を作って…
彼女と簡単に会えなくなってから
気付けば17年が経ちました。
もちろん連絡は取っていたし
数年に一度くらいは会って、
誕生日にはお互いにプレゼントを送り合いました。
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そんな彼女の最近の悩みは
子どもの受験。
正確にいうと
中学受験に伴う準備をいつからするか?らしいのです。
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でもその悩みには
実は周りの人と足並みを揃えるべきかどうか?という、別の悩み(こっちが本質)が隠れていました。
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東京という土地柄をわたしはよく知っています。
さらに言えば中学受験を経験していますから、
子どもがどんな気持ちで受験に向かい合っているかという大枠も知っています。
一方で彼女は東京外の出身で、受験の経験がありません。
わたしは結論から言うと
受験には否定的です。
でも、別に彼女にそれを強いるつもりは毛頭なく
そのことを伝えようとも思いませんでした。
ただ、子どもの受験準備を通して彼女は
彼女自身の何か大切な感情と向き合っているのだと理解しました。
成長のチャンスです。
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他人や他人の子どもとの比較。心配。
自分が周りともっとうまくやれるのでは?とか
人に好かれたいという思い。
そんな気持ちで頭がグルグルすると彼女は言っていました。
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子どもを通じて表れる悩みは
実際は”親”という肩書を持つ自分自身の内側の悩みであって、決してスルーすることはできません。
いつでも子どもを通して自分を投影しています。
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それが夫であっても同じです。
過去に受けた心の傷やトラウマ的な記憶を
子どもや夫を通して癒そうとしたりします。
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正直、その問題と向き合うのは怖いです。
認めるのが怖いし
真正面から見るのはとても怖い。
だけどいつかは見ないといけない。
なら、今見よう。
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私もかつては母との間に、
病気になった父との間に、
そして義母や夫、子どもを通して
自分の中にあるさまざまな想いをまざまざと見せつけられました。
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もっと大切にされたかった
無条件に愛されたかった
無価値感
罪悪感
怒り、悲しみ、孤独、寂しさ。
一つ一つを大切に丁寧に受け止めて
癒して、手放して。
次、次、次。
このまま終わらないのでは?と思うくらい笑
これの繰り返し。
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彼女もきっとこの途上にあって
苦しくもある。
だけど、自分で新しい境地に到達しないといけない。
わたしは励ますこと、一歩踏み出す勇気をサポートすることはできる。
でも最後は自分で変えていかなければならない。
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彼女には強さがある。素直さがある。真面目さがある。きっと大丈夫。
頑張れ、親友。
わたしはいつまでも、味方だよ。
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