大事なことには、理由がない

大事なことには、理由がない

自分のことがなぜ大切なのか、

なぜ自分を知りたいのか、

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空の青や海の青を見るとなぜ心が和むのか、

花の香りや母の作る料理の匂いを嗅ぐと

どうしてホッとするのか、

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どうしてこの人が気になるのか、

好きだと思ってしまうのか、

忘れられないのか、

世界にはなぜなぜがたくさんある。

でも

大切なことには、理由なんかない。

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理由なんて考える隙もなく

『そうだから』

としか言いようがない。

そして

それでいい。

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理由を探し始めたら

だいたい

本当の答えからは逸れていく。

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感じたことがそのまま真実であること。

それを自分に赦すこと。

それができたら

この世ではゴールできたも同然だ。

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私が花火を観て

神さまの視点を感じた翌日、

ぼんやりとお風呂に浸かっていたら

身体の前から、

後ろから、たくさんの”龍”らしきものが出て行った。

そのたくさんの龍らしきものは

すごい速さで進みながら

一つの龍となり、

みるみる空に上っていった。

同時に

私の体はとても小さく萎んで(しぼんで)いった。

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全てが一つの虹色の龍となって

高く高く雲の上まで上がったあと、

左右2つに分かれた。

2体の龍はやがて

頭を付け合うようにして

ハートの形になり、

私の身体に戻ってきて

真ん中におさまった。

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一連の映像が5秒くらいで見えた。

特段、感動というものもなかった。

だけどなぜだか、涙が出た。

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私の本体が虹色の龍だなんて

誰が信じるだろう。

その龍が2つに分かれて

胸の中にいるだなんて。

おとぎ話だ。

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でも

おとぎ話で構わない。

誰も真実などわからないのだから。

もしも

虹色の龍が

もしも自分の中にいるならば

こんなにワクワクすることはない。

このワクワクが

真実でもいいじゃあないか。

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私の魂を乗せてこの世に連れてきた龍。

生まれてから死ぬまで

まるで双璧のように守ってくれているのが

この龍たちならば、

私は安心して

残りの人生を生きていける。

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私は頭の中の映像を観ながら

そっか。

とつぶやいた。

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そしてこう思った。

『いつかきっとまた会えるといいね』

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