【思い出した記憶】鶏肉と母の愛
- 2024.01.21
- コラム
こんにちは。さきちです。
2024年1月21日日曜日 雨
やっぱり母の愛は世界を救う。
突然思い出した
私の思い出の話をさせてください。
今朝ね、7時頃、まだ薄暗い時間に1人で買い出しに行きました。
鶏の手羽元を買って、あまじょっぱく煮て、お昼にみんなで食べていました。
子どもたちは柔らかくなった鶏肉が美味しかったみたいで、次々に欲しがったので、私は身をほぐしては彼女たちの口に放り込んでいました。
と、そこへ。ふと、昔の記憶が蘇ってきました。
子供の頃、私の母はよくスーパーで買った鶏のガラでスープを作っては飲ませてくれました。
そして残った鶏肉をほぐして、私たちの口に放り込んで食べさせました。
鶏肉を骨から身をほぐすのは、その頃の私たちにとっては少し難しかったからです。
私の母は、仕事で常に忙しくて、料理もいつも大量生産。笑
座って一緒に食事をとることも少なくて、子どもに食べさせてる間に、自分だけいつも立って食べたりしていました。
そんな印象だったけれど、実はこんな思い出があったことを何十年ぶりに思い出しました。
私は、自分が母になって初めて、子どもに鶏をほぐして食べさせていた自分の母と同じ気持ちを味わうことができたのです。
鶏肉を手でほぐし、子どもの口にいれる。
自分は食べずに、子どものためだけにしていた母の姿。
自分で作った料理を、子どもに食べさせる。
ただそれだけのことなのに。
そこには、愛しかなかった。
忙しい合間を縫って、手作りのものを作ることそれ自体、あの頃の母にはとても大変だったと思う。
作ったものをそのまま出すのではなく、食べやすくして口に入れてあげる。
その作業にかかる大きなエネルギーと愛を、私はまるで知らなかった。
私は、母はいつも忙しそうで、子どもたちのことを優先してはくれなかったと、そんな風に思うこともありました。
でも私は見ていなかった。
注意を向けていなかった。
母を見る私のフィルターはいつも曇っていた。
しっかり母の愛を見ようとしていなかったし、受け取ってもいなかった。
私にはそのとき、受け取れる器がまだなかったんです。
母は本当に、私たちを心から愛していた。
そんなことが一瞬のうちにブワッと感じられて、鶏肉を食べながら1人泣きそうになりました。笑
私にはその瞬間
世界がまたひとつ明るくなったように感じました。
ずっと忘れないでいたい記憶、思い出した。
思い出せた。
母の愛が、時を超えて私を癒してくれた瞬間でした。
私たちは、友達のように仲の良い母娘ではなかったし、母は厳しかった。(と私は感じていた)
でもね、それも私のフィルターで覗いた母の一部分だけなのであって、事実は、ただただ家族を思ってそこに居る。母の存在だったんだよね。
お母さんってやっぱりすごい。
そして、
こんな愛が世界に溢れてると思ったら、世の中は大丈夫だと自信を持って言えると思った。
世界は愛だ。
では、またね。
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