人生が分岐する瞬間は突然に。素敵なおうちを譲り受けることになった件。
- 2023.10.24
- 2023.10.26
- コラム
こんにちは。さきちです。
この2週間くらい、ずっーーと背中と首と肩周りが痛くて死にかけてました。(ここ数年で一番ヤバかった)
寝違えにしては恐ろしいくらいの痛みと、ダルさと重苦しい雰囲気があって
「おいおい。まさか憑りつかれてます?!」
と本気で考えたりもしたけれど、笑
実は「ここ最近の考え方がちょっとちゃうで」という身体からのサインだったことに気づきました。
その話はまた次回するとして、今回は引っ越しにまつわる不思議なお話をします。
おそらくパラレルワールドの移動や、人生の流れが変わる時はどんな感じか?という疑問を持った際の参考になると思います。
では行ってみよう。
始まりは脱衣所の床
私たち家族はもう5年以上同じアパートに暮らしています。
私はこの家から見える山も、周りに暮らしている人たちも好きで、すぐ近くにドラッグストアもあって便利だし、特に不満ももっていませんでした。
ただ子どもたちも大きくなってきて、「4人で住むには少し手狭になってきたかなぁ?」とは思っていました。
ある日のこと。
脱衣室の床が異常にギシギシ言い出し、よく見ると1cm近く床が沈み込んでいます。
お風呂から出てすぐのマットが敷いてある場所。
みんなが体を拭く振動をいつも受け止めてくれている大事な床です(笑)
夫ともそのことを共有し、「いよいよ引っ越しが現実化してきたな…ハハッ(苦笑)」なんてことを話していました。
そしてその週の日曜日。
いつものごとく、義両親の家を訪ねました。
夫が何気なく「脱衣所の床の件」を夫の母に話していたところ
母も(私にとっての義母)「あんたたちに良い家ないかと探してたとこだわ」とポツリ。
実は相談していなかったけれど、中古だけど良さそうな家を”つて”を使ったりしてすでに探してくれていたとのこと。(奇跡1)
(もともと今義理の両親が住んでいる家は、夫のおじいさん建てており。孫である夫へ贈与した不動産。でもだだっ広い邸宅で諸事情あって、現在は義理の両親が住んでいます)
そして数日後、、、
義両親から「知り合いの不動産屋さんのサイトに気になる物件を見つけたから見に行ってみれば?」との情報が。
早速その週の土曜日に見に行きました。
内覧後の印象は「悪くない」といった感じ。
外壁は塗り直しされ、外観はとてもきれい。
すべて和室だけど2階建てて広さは充分だし、子どもたちの部屋も取れる。
南向きで、縁側とちょっとした庭もある。
キッチンも広い。納屋などもあり、夫の釣り道具なども楽々収納できそう。
スーパーもめっちゃ近い。(徒歩30秒)
ただ、、、築40年なのもあり、2階の床は少しきしむ。
トイレや浴室も使えなくはないが、できれば改装したいところ。
その他、扉のガラスがひび割れていたり、駐車場スペースの確保など補修工事が必要な個所も多かったです。
そして懸念点は
子どもの通う予定の小学校がかなり遠くなること。(歩きで40分)
来年1年生になる長女が片道40分の距離を安全に行き来できるか不安でした。
また周囲の家とかなり隣接しているが、隣人がどんな人かわからないことも一抹の不安ではありました。
不動産を見慣れている夫の見立てでは、「改装費用も考えると値段が少し高いと思う」とのことでした。
すぐに結論を出さず、不動産屋さんと相談して、売主に少し値引き交渉をしてみることになりました。
売主さんの返答を待ちながら、月末に答えを出すまで2週間弱、みんなで買うか買わないか考えることになりました。
この猶予期間を設けたことが次の物件の話に繋がっていきます(奇跡2)
突然そのタイミングがやってきた!
猶予をもらって数日経ち…
夫が仕事上で知り合った年配のお医者さんが「家を手放したい」と言っているという話が急に浮上しました。(奇跡3)
夫はピンときたのか、即「条件が合うか分からないけど、見てみたい。」と申し出たそうです。
そしてトントン拍子に話が進み、申し出の翌日、まだ住んでいらっしゃるそのおうちを見に行かせてもらえることになりました。(奇跡4)
当日。
ワクワク・ドキドキしてお家に向かいます。
玄関を見た瞬間、私はこのおうちに一目ぼれをしました(/ω\)
まるで…旅館のような広くてきれいな純和風の玄関。
お家の中も吹き抜けで美しい木材の柱が見える。
中庭があって、、、憧れていたアイランドキッチンとカウンター席。
お部屋は洋室二つと囲炉裏があったという古い離れと和室。
ロフトまである。
トイレも浴室も今のアパートより広くて美しい。笑
「すっごく素敵ですね!」と思わず大きな声がでるほどに。
しかし、わたしは感動すると同時に「こんな素敵なおうち、果たして我々が買わせてもらえるんだろうか?」と不安がよぎりました。
デザインも資材も相当お金がかかっている。
そう、見ればわかる。
これはみんなの熱意と愛情がこもったすごい家だ。
夫も同様だったようで
「いやぁ素晴らしすぎて…正直わたしたちの予算では無理かと…」と言いました。
わたしはこのおうちの中を見れただけで嬉しいし、まぁダメで元々だしな~と思っていました。
すると奥様は
「私たちは気に入って住んでくれる方を探していたから。このおうちが好きならぜひ住んで!」とおっしゃいました(奇跡5)
「え???」(マジすか!!!!!嬉)
夫は「でも…不動産屋に相談すれば、もっと高い値段で確実に売れると思いますが…(汗)」となぜか食い下がる。(笑)
ここが夫の真摯なところ。
ご主人であるお医者様の先生も、私たちの予算の金額を聞いて「うん(いいよ)。」と仰る。
恐らくそんな値段では絶対に買えないはず。
でも奥様は「私たちは相場というものが分からないし、この家がどのくらいの値段かなんて考えたこともないのよ。高く売ろうだなんて思ってない。ただ、みんなで楽しく過ごしてもらえる家になったらうれしいわ」と…
ねぇ…神さまかな…
夫は一生懸命「本当にいいのか?」と聞いていました。
実際今考えている物件についても話して、不動産屋さんに返事を待ってもらっていることから
「不動産屋の物件は断っても大丈夫ですか?」と恐る恐る聞くと
「もちろんよ!」と言われホッとしていました。
恐らく、実際にすでに不動産屋で物件を見て、このくらいの値段で検討しているという話をしたからこそ私たちの言う金額で納得してもらえたのだと思います。
その点で物件を予め見ていたことは必要なことだったと思うのです。
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私ははしゃぐ子どもたちを静止しながら夫の後ろで話を聞いていました。
奥様は私の方にも「もっと家をよく見なくて大丈夫?」と聞いてくださいましたが
私はなぜか自信満々「大丈夫です!」と答えると、「そう~!」と笑ってくださいました。(なんせ一目惚れなんで🤩)
そして「こんな可愛い子たち(娘たち)が住んでくれるなんてうれしいわぁ」と言ってくれました。
わたしたちはそうして、夢を見ているかのようにそのお宅をあとにしたのでした。
聞いてみると夫の父(義父)と奥様は同級生だったそう(奇跡6)
恐らくそれもあって、私たちに縁を感じてくださったのではないかと思う。
ちなみにそのおうちから小学校、保育園までは徒歩5分圏内。
海まで1分。(奇跡7)
今住まれていることから直す部分はほぼなく、周囲も良い人たちだそう(奇跡8)
懸念点はほぼ払しょくされた。
母さん…すごいことになったよ。
いくつもの奇跡を目の当たりにして、私は今でも信じられない気持ちでいっぱいです。
でも…このプレゼントを受け取らないという選択はありません。
誰かの大切な家を引き継ぐということは、私たちにも覚悟がいります。
でも流れとタイミングが、わたし達の住む場所として間違いなくここを提示しています。
わたしはこの家を見たときから、家がわたし達を呼んでくれたんだと勝手ながら感じています。
もちろん、私はこの出来事を喜びつつも
どこかで俯瞰的に見てもいます。
はたしてこの出来事は、これからの私たちの人生にどんな意味があるのか。
この地域で私たちが果たす役目。
この場所に移動する意味、そして新しい人間関係がもたらすもの。
人生の場面が、そのステージがすでに切り替わっているのをひしひしと感じます。
ただ、、、どう転んでも、新しい経験になることは間違えないので、この家に住めることにワクワクしています。
良いことだけじゃなく、ときには嫌なことも起きるだろう。
それでもそのことを楽しみながら歩いて行こう。
そんな風に感じた出来事でした。
最後まで読んでくれてありがとう。
どなたかの参考になれば幸いです。
では、またね。
(おしまい)
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