【甲状腺機能亢進症】私が病気になった理由を理解した瞬間と寛解できると確信したワケ。
- 2021.12.01
- コラム
こんにちは。さきちです。
漢字がやたら多いタイトルですみません(笑)
今回の記事は自分のため、そして原因不明の病で苦しんでいる人に何か”ヒント”があればと思って書いてみます。
バセドウ病 私が病気になった理由
27歳の頃、私は突然体調不良になり「甲状腺機能亢進症(バセドウ病)」と診断を受けました。
原因は不明。
ストレスとも遺伝とも言われています。
それまで大きな病気を一つもしたことがなく、健康そのもの。
生理前に起きる生理痛くらいが唯一の悩みという程度の人生を送ってきました。
それが
突然「名のある病気」を目の前に突きつけられ、頭が真っ白になりました。
実家から遠く離れ仕事も始まったばかり。
孤独と不安と焦りと…どうしようもない灰色の気持ちでいっぱいになってしまいました。
病院から出て、少し離れた駐車場まで歩いたはずですが、記憶がありません。
でも
車に乗り込み、暗い車内でしばらくボーッとしていたときの気持ちは今でも鮮明に覚えています。
あれから10年。
本当にいろいろなことがありました。
そしてようやく自分が病気になった”理由”を理解することができました。
自分が病気になりたかったから
その理由は「自分で病気になりたいと願ったから」。
いやいや、自分から病気になりたい人間なんてこの世にいるわけがないやん!
そう思いますよね。
私だって「自ら望んでこんな苦しい思いしたいなんて思う訳ないじゃんか」と、ずっとこの考えを否定してきました。
10年の間、雨の日も風の日も(笑)数えきれないくらい通院してきたけど
その度に
「なんでこんな病気になったんだろ。はぁーあ。もう最悪。一生治んないんだろうな。」
などと思っていました。
でも
心のどこかから「自分が引き寄せたんじゃない?」という声が聞こえてくることがありました。
それも何度も…
その度に「そんなはずない!」と無言で打ち消し、考えないようにしていました。
だけど…
思い返せば、27歳で病気になる前の3年間、私は本当につらくて苦しい時期を過ごしていました。
大学院を休学して、夢に破れ、社会からはみ出してしまった。でも早くレールに戻らなければ。と
気持ちばかりが焦り、「どこかに逃げてしまいたい」とずっと思っていました。
その気持ちを払拭するように1日10時間勉強し、友達とも会わず、食事もまともに取らない日々が続きました。
「情けない。周囲の期待に応えることができない。ダメなやつ。」
「病気にでもなれば、すべてから解放されるのかもな」
そんな風に考えることもありました。
とにかく
私の心のコップの中にある”不安という名の水は、今にもあふれ出しそうでした。
「息がうまくできない」と感じることも多かったです。
病気は必然的にやってくる
そうやって
心のどこかでなんとなく考えていたように思うけれど、実際は強く望んでいたこと。
それが
「病気になりたい」
ということだったのだと、ようやく気づくことができました。
正確に言うと、このことに気づき受け入れることができました。
病気になれば、すべて病気のせいにできる。言い訳にできる。
みんなに優しくされて悲劇のヒロインでいられる。
そんな弱い自分に甘んじていられるのです。
弱さを受け入れることが、これまで私にはできませんでした。
「自分が弱い人間である」ことを直視できなかったんです。
でも弱さを知り、受け入れてこそはじめて強くなれるということも
私は10年かかってようやく理解することができました。
経験しなければきっとわからなかったんですよね。
病気に感謝ができた
こういった経緯を経て、私は病気になった理由を理解して受け入れることができました。
もう少し早い段階で理解はしていたのかもしれないけれど
「自分のせいで病気になっている」ことを受け入れることに時間がかかってしまいました。
そしてこのことを受け入れることができた結果、
私は「病気に感謝すること」ができるようになりました。
ウソのようなホントの話(笑)
私が望み、病気がやってきた。
病気になった結果
「これまで健康だったときには、気づくことができなかったことに気づくことができた」
病気になったからこそ経験できたことが、本当にものすごーーくたくさんあったんです。
・自分ではコントロールできないことが人生にはあること
・病気の人の孤独感
・そして支えようとしてくれる人の存在
・休むことは絶対に必要だという実感
・自分らしくいることの重要性・再確認
などなど
とにかくたくさんの学びを得ることができました。
病気になる前の私は、きっとものすごく「傲慢」だったと思います。
自分の力でなんでもできる!なんでもやれる!とずっと思ったいたのです。
そういう気持ちももちろん大切です。若いときにしか出せないエネルギーってあると思います。
でも私の場合は「感謝」を忘れていました。
自分が何かを得たとき、何かを実現したとき。
周囲の人にどれだけ支えてもらったのか、「愛情」を受け取っていたのか考えることができていなかったと思います。
私の人生には、病気になることが必要だったのです。
理解⇒受け入れて⇒感謝する そして次のステップに進む
このことが理解できたとき、私は自分の気持ちがフッと軽くなったことに気づきました。
そして「たぶん治る」と思うことができたんです。
私はもう病気が治ったとて、病気であったときに得た学びを忘れることはないし
たとえ治らなくても病気に負けることはありません。
そういう自分になれたと思えるんです。
病気さんありがとう。私はもう大丈夫だよ。
原因不明の病気になったとき、最初は何も考えられないと思います。
体が痛かったり、苦しかったりして辛くて気持ちが落ち込みます。
でも少し落ち着いたときに、
「この状況、無意識で自分で望んでいなかったか」と考えてみると…
もしかしたら何か”気づき”が得られるかもしれません。
私はプライドが高くて、気付いて受け入れるのに10年かかってしまいました(笑)
でもこれも必要な年月だったんだと、今なら思えます。
この間、支えてくれた家族や友人、先生や看護師さんたち、すべての人に感謝します。
ありがとう。
では、またね。
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