私たちは全てを忘れた。それが約束事。
- 2024.02.01
- コラム
こんにちは。さきちです。
2024年2月1日 木曜日 雨
朝からポツポツと降り出した雨は、時間が経つにつれて風とともに嵐になった。
私は今日、とても大切なことを思い出すような気がしている。
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それは『忘れてきたこと』について。
きっとこれを読むことになったあなたも、私と同じような魂かもしれない。
私は、『忘れてきた』というこの言葉を聞いたり見たりすると、心の奥の方がブルブルとざわめくのを感じる。
『そして、すべてを忘れた』
この言葉が、繰り返し表れては、私に何かを伝えてきている。
ねぇ、何を、忘れたの?
…何かとても大切なことを。
ぼんやりとしていて、微かな手がかり。
忘れてきたことを思い出そうとすると、なぜだか涙が出て止まらなくなる。
何かとても大切なことを、私たちは覚悟を決めて忘れてきた。
覚えていると、約束が果たせない。
この地球に馴染むことができないから。
私は大切なことを思い出すため、目を瞑り、心を静かにして短い旅に出た。
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私は夢のような世界にいた。
雲のように白い地面に、光があふれている。
小さくて可愛らしい家が建っている。
絵本の中のような世界に、お父さんとお母さん、そして何人かの小さな兄弟が見える。
私は自分で地球に行くことを志願していた。
私は『わたしならできる!絶対に大丈夫だから!』と自信満々で何一つ心配していない。
母は『すべてを忘れてしまうのよ。それでも大丈夫?』と聞いた。
『うん、大丈夫!』と私は答えた。
母は何も言わなかったけれど、
『もし全てを忘れても、あなたのそばにいる。きっといつか、あなたが気付くときのために。』と決めた。
『それじゃ、行ってきまーす!』
私は振り返らずに、大きな光の中に走っていった。
私を抱きしめようと母は手を伸ばしたけれど、私はそれに気づかず走り去った。
美しく長い金髪をなびかせた母は、じっとそれを見送っていた。
たくさんの子どもたちが地球に行くことを決めたから、仲間はたくさんいた。不安はなかった。ワクワクでいっぱいだった。
私の役割は『愛の光をたくさんの人に渡してくること』
どんな形でもいい。小さくてもいい。
“愛”を、”光”を、人々の心に落としてくること。
優しい言葉。
優しい笑顔。
転んだ子には手を差し伸べる。
自分の身を削ってもやる。やりたい。
24時間365日。
意識しても、していなくても。
実際の行動がなかったとしても
『目を見れば愛のエネルギーが伝わるようにできている』
目を合わせると、合わせるだけで愛のエネルギーが流れる。
私の心の中にいる天真爛漫な子どものようなエネルギーは、本来の私。
向こうみずで、後先考えない。
楽しそうなことはやってみたい。
とにかく何があっても大丈夫だと根拠のない自信を秘めている。
いざというときは、私が犠牲になってもいい。そんな覚悟がある。
(でもやりたくないことはなんとしてもやりたくない。笑)
でも、人を助けたい。
このエネルギーを出すことができると、私は宇宙と繋がることができる。
子ども時代はずっとそうだった。
だけど、子ども時代を終えたらば、天真爛漫ではいられない。
そんな可愛らしい自分をもうずっと押し殺してきたから、私は枯渇してしまった。
こうでなければ、ああでなければという制約は気付けば私たちを見えない糸で縛ってしまった。
何か分からないけれど、私はずっと”不足”を感じていた。本来の自分でいられる状態でなかったから、不完全さを感じていたんだと思う。
苦しかった。
だけど苦しいと言えば、どこからともなく仕方ないじゃんと返ってくる。
私たちはこの地球を選んだ。
望んで生まれた。
それは、私たちにこの世界を変える力があると信じたから。みなぎるパワーと自信とエネルギーを持っていたから。
現実に戻った私はワンワン泣いていた。
繋がった母はこう言っていた。
『立派よ。』『よくやってる』
私たちはただただ純粋な魂で、この地球に来ることを望んだ。
そして自分の本質やパワーを『忘れる』ことで失った。
ただ今、私たちは思い出すことができるようになった。
静かな心で聞いてみて。
『私は何を忘れてきたの?』
あなたがたとえ忘れても、最後の最後の魂の繋がりは切らせない。
母は私と約束した。
どうにもならないとき、苦しいとき、自分に深く潜るのよ。
奥に入って呼吸をする。
あなたの奥の光を見つけて、そこで私に呼びかけるのよ。『お母さん』って。
私はあなたを必ず見つける。
あなたを抱きしめる。
いつかまた、会える。
この地球で、自由に生きることはとても難しい。人はなかなか変わらない。
自分を変えることでしか。世界は変えられない。
愛を向けても、返されないことの方が多い。
それでも私たちは、力尽きるまで、この星に愛を落とす。
大河の一滴がいつか世界を変えることを信じて。
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