【レビュー】ゲームは良い?悪い?「ゲームは人生の役に立つ。」を、子育てママ目線で読んでみた。
こんにちは。
趣味:読書
でも最近は、ほとんど絵本専門(娘用)のさきち(@aoopena)です。
今回は、「ゲーム」に関する本のレビュー記事です。
ご縁があって、この「ゲームは人生の役に立つ。」という本を手に取らせていただきました。
著者は小幡和輝(@naganomiobata)さん。
24歳。10年間不登校だったが、その間に3万時間ゲームをし、高校3年生で起業。内閣府の認定を受けて地域活性化の専門家として日本の地域を盛り上げている。
本は比較的字も大きく、対談形式で読みやすかったです。脳科学者の茂木健一郎さんも。
さて、普段「ゲーム」には、全くと言っていいほど関心のないわたくしではありますが…
ないんかい。
母となり、育児とゲームの関係性を考えたとき
なんとなく…子育てに「ゲーム」を取り入れることに対して、消極的な思いがありました。
どうしてそうなのか、本を読む前はよくわかりませんでした。
そこで今回、本を読んでいくにあたり、
・「ゲーム」を子育てにどう生かせるのか
・「ゲーム」の良いところ、悪いところをきちんと知って、親としてどう向き合っていくべきか
を、ママ目線で考えてみました。
子育て世代のみなさんに、一緒に考えてもらえたらうれしいです。
では、いってみよう。
はじめに
まず本の内容より先に、私が「ゲーム」に対してどんな印象を抱いているのか、率直に書いてみたいと思います。
(本を読む前にメモした事柄です。)
なぜ、本を読む前にメモをしたかと言うと、
本を読む前と後で、自分の思いがどんな風に変わるか知りたかったからです。
ー――――――✂―――――――
私は男の兄弟に囲まれて育ちました。
兄弟に比べると断然ゲームに触れる機会は少なく、
子ども時代:ゲームボーイで「スーパーマリオランド」、プレステで「ぼくのなつやすみ」
独身時代:スマホで「数独」(1~9までの数字をマスに当てはめるゲーム)や「ソリティア」(トランプのゲーム)
母になってから:ほぼ皆無
といった状況です。
そう。決してゲームに詳しいとは言えないし、ゲームに大した興味も持ってこなかった人間です。
でも、
私が生きてきた時代と、娘がこれから生きる時代はきっと全くちがう。
娘は、私よりも早くから「ケータイ」を持ち、「パソコン」に接するだろう。
そして、大きくなる過程で自然と「ゲーム」に関わっていくのだと思います。
だから、「ゲーム」と「育児」をどんな風に関連づけていけばよいのか、親として知っておきたいし興味が湧きました。
―――――――✂―――――――
「育児」と「ゲーム」
一見、そんなに深い関係はなさそうに思えますが…
つながりがあるのなら、
「この本を読んで、なにか【子育てとゲームに対する指針】のヒントを得よう!」と思いました。
そんなこと考えてたのか。
そうなのよ。
ここからは、実際に本を読んで、個人的に気になったポイントをママ目線で追っていきたいと思います。
ゲーム依存が心配
私が、ゲームと育児の関係を考えるとき、真っ先に浮かんだのがこの点でした。
というのも、私の兄は暇があればゲームをしていたからです。
1時間と決められた時間を守らず、両親に怒られても繰り返しゲームをしていました。
子どもながらに「お兄ちゃん、大丈夫?」と思っていました(笑)
ゲームにハマらなかった私ですが、ゲームが魅力的なことは容易に想像ができます。
私は他にやりたいことがあったからゲームに手を伸ばさなかっただけで、タイミングと時間さえあればハマる可能性も大いにあったと思います。
このゲーム依存に関して、筆者の小幡さんは
「ゲームに依存すること自体は悪いことではない。社会生活に影響が出たら”依存症”(だから良くない)」
と言います。
ちょっとむずかしいですよね…。
この意味するところは、
依存することと、”依存症”になることとは、ちがう。
依存状態があったとしても、
「ゲーム」と「他のこと」との切り替えがきちんとできていれば(=社会生活に支障がなければ)問題ないということのようです。
*野球選手も野球依存だし、数学者も数学依存だけど社会生活はきちんとできている。
でも、ゲームをしすぎて宿題を全然やらない子がいたら?
一見、「ゲームが面白いから宿題をやらない。」というように、
宿題をやらないことの直接的な原因が「ゲーム」にあるような気がしますよね。
ゲームが楽しすぎて、宿題ができなくなっちゃってると思ってた!
でも、ゲームはあくまで間接的な原因に過ぎないそうです。
小幡さんと茂木健一郎さんとの対談によれば
・「やるべきことから逃げている」という自分の状況をしっかり把握すること
・「宿題をやらないと…どうなる?」という認識をもつこと(自分にとって何が重要かを理解する)
という2点が大事なようです。
親としてできることは、
「ゲーム」のみならず、大事なことから「逃げる」姿勢があるなら、
本来やるべきことへの切り替えスイッチ(すべきこと・なぜすべきかなどをきちんと説明する)
を押してあげること。
ゲームの悪い面についてみたところで、次に良い面をみてみましょう。
地頭(じあたま)づくりに効果的
「地頭」ということを耳にしたことがあるでしょうか。
地頭というのは「物事を考える基礎・土台になる部分」のことかなと思います。自分の力で考えてアイディアを出したり、生み出す力の大事な部分。
わたしは地頭に自信がないなぁ。
小幡さんによると、
地頭がきちんとできていれば、その上に何を載せても簡単には崩れないし、上の物はあとで作り直すこともできる。
この地頭づくりには、学校の勉強以外に自分の好きなことを突き詰めるということが必要
だということです。
好きなことは何でもいいのだけど、例として
・バードウォッチング
・昆虫採集
・砂遊び(外遊び)
・ゲーム
が挙げられていました。
子どもを見ていると、ときどき静かに集中して作業していることがあります。
絵を描くことだったり、粘土をちぎることだったり、石を選定することだったり…(笑)
「それ、なにか意味あるのかい…?」って思うようなことも多いです。
でも、そういう作業をできるだけ途中で遮らないことが大切なのかなと思いました。
そしてこのとき、「自分で考えながら作業する」「創意工夫する」ということもポイントだそうです。
没頭するだけでなく、没頭しながらも頭が回っていることが大事。
振り返ると、私にはこの「頭を回転させる」という訓練が足りてなかったのかな、と今さらながら思います…(悲)
親としては
・学校の勉強以外に、没頭するものを見つける
・没頭している子どもを、なるべく遮らない
・好きなことを続ける中で、創意工夫できるようにする
こういったこと↑のサポートをする
さて、ゲームの良い面と悪い面をみたところで、私がはじめに掲げた課題に返ってみたいと思います。
・「ゲーム」を子育てにどう生かせるのか
・「ゲーム」の良いところ、悪いところをきちんと知って、親としてどう向き合っていくべきか
という部分です。
私が本を読んで、1日考えてみたことを以下にまとめてみました。
まとめ
不安に思うのは、「知らない」から
私は、この記事のはじめに
なんとなく…子育てに「ゲーム」を取り入れることに対して、消極的な思いがあると書きました。
でも本を読んだ今は、モヤっとしたものが晴れた気がしています。
なぜなら、自分がゲームに対して抱いていた「悪いイメージ」は、単なる印象にすぎないとわかったから。
ゲームをすることで、物事をいろいろな側面から見る力がついたり、ゲームの話題で盛り上がって人とコミュニケーションが取れたりする。
一つ一つは小さなことかもしれないけれど、
ゲームには、子どもが持ってる力を引き出してくれるパワーがあると思えたからです。
ゲームも人生をよりよくするための、一つのツールとして使えばいいね。
ゲームに対して不安に思うことの原因が「知らない」ということにあるならば、知識を得ることで不安を払しょくすることができます。
さいごに
子どもがゲームにハマっていたとして、長時間やり続けている。
でも、そのゲームがどんな内容なのか、どんな風におもしろいかわからないと、親としては絶対にモヤモヤしちゃいます。
【なんだかわからないもの】に対して心配し続けるのって、親にとってもしんどいことだと思うんです。
だから、
過度な心配をするのではなく、
・「ゲームの画面と子供だけ」の世界にずっといることがないように
・他の遊びや学びの場とのバランスをとれるように
見守る。
これが今回、「ゲーム」と「育児」に関して私なりに得た大切なポイントです。
小幡さんは、本の中で「親も一緒にゲームをやってみる」ということを勧めています。
大人にはよくわからなかったとしても、
実際にやってみると、子どものことを理解するきっかけになるような気がします。
ゲームが親子の共通の話題になって、家族で楽しく会話ができるってすごくいい!
旦那さんは、桃鉄(桃太郎電鉄)が最高におすすめだそうなので、娘がもう少し大きくなったら一緒にやってみようかな、なんて思っています。
長くなりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
おしまい。
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